木余り 性翁寺 足立姫ゆかりの、女性往生の寺。性翁寺は、いにしえより女性の幸せが祈り継がれてきた寺。本尊の「木余り如来」は、悲運の女性・足立姫の菩提を弔うため、行基菩薩が、余りの木で彫ったと言われています。

性翁寺の由緒について


寺伝の縁起や絵巻(ともに足立区文化財)などによれば、
「性翁寺は六阿弥陀発祥の地にして根元の旧跡である。」

今からおよそ1300年前の神亀2年(725年)、この地に居住の足立之荘司宮城宰相が一人の娘「足立姫」と下女12人水死の難に遭った。
父・荘司は悲嘆のあまり諸国廻行に出て熊野権現より霊木を授かり、海中に投げ入れると、霊木は当処へ流れ着いていた。 (旧来、熊の木の地名あり)
この霊木を当地に行化の行基菩薩の御手で、六道流転化益に当たって六体の阿弥陀仏を彫刻し、六つの村里に安置して13人亡女子のため、 又、末代衆生利益のためとしたのが六阿弥陀の始まりである。

なお、余り木をもって娘成仏の御影として阿弥陀一体を刻して、荘司屋敷の傍らに草庵を建立して安置したのが当寺開創であり、木余り如来の由縁である。
その後、明応元年(1492年)、当地に来た龍呑上人が姫の墓処の菩提樹の木に毎夜、龍燈のかかるのを見て、守護処に一寺改転を願い出て、龍燈山貞香院性翁寺と給わり、浄土宗寺院として開山されたのである。

以来、女人往生の霊場として春・秋彼岸の「江戸六阿弥陀巡り」が盛んとなった。
また、当寺は阿出川對馬守を大檀那として400年来、一族の菩提寺として墓が護られている。
阿出川氏により再興された性翁寺は、慶安2年(1649年)、三代将軍家光より朱印地として10石の寺領を拝領し、以後も歴代将軍により安堵された。

足立姫の墓所(現在)/写真
足立姫の墓所(現在)
同(明治時代)/写真
同(明治時代)
大正時代の性翁寺境内/写真
大正時代の性翁寺境内
本堂/写真
本堂内陣
木余瓦/写真

■龍燈山 貞香院 性翁寺

(りゅうとうざん じょうこういん しょうおうじ)
通称
木余り (きあまり)
住職
第34世 野口 竜栄
開創
神亀3年春(726年)行基菩薩が足立姫菩提所として開創
開山
明応元年(1492年)行蓮社正誉龍呑上人により一寺建立
文化財
東京都指定有形文化財
 ・本尊阿弥陀如来坐像(通称:木余り如来)
足立区登録有形文化財
 ・六阿弥陀根元 木余如来略縁起
 ・龍燈山性翁寺縁起絵巻
 ・三尊種字板碑
その他
 ・足立姫墓(一夜菩提樹)
 ・阿出川對馬守墓
 ・いぼころり地蔵尊
 ・地獄絵図
 ・涅槃図 など
宗旨
浄土宗(じょうどしゅう)
宗祖
法然上人
(西暦1,133年~1,212年。平成23年に800回忌を迎える)
開宗
承安5年(西暦1,175年)
本山
総本山 知恩院(京都・東山)、大本山 増上寺(東京・芝)、など
ご本尊
阿弥陀仏(あみだぶつ)
称名
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
教え
阿弥陀仏を深く信じてひたすら南無阿弥陀仏と称えるだけで、どんなに罪深い人でも必ず救われて明るい毎日を送り、浄土に生まれることができる教えです。
お経
お釈迦さまが説かれた「無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」の三部経をよりどころとします。
●江戸六阿弥陀巡り 発祥の寺 ●六阿弥陀伝説の主人公、足立姫の墓所
●東京都指定文化財 木余り如来 ●足立姫物語を描いた絵巻を伝来

お寺が護る、安心なお墓 性翁寺 境内墓地 お寺の家族火葬会場 木余堂会館

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お願い
御来寺の際は必ず寺務所にお寄りにて、お名乗りください。
(不審者侵入予防など防犯の為にご協力をお願いいたします。
檀信徒の皆さまのお先祖を見護る「安心なお寺」として努力してまいります)
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周辺各所に電柱案内板があります。

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山門の開閉時間
開門:午前8時/閉門:午後5時(閉門中は防犯の為、境内に放犬しています)
※お線香をお持込みの場合は寺務所にて着火いたします。
(防火のため墓地にて火元を作らぬようお願いいたします)
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交通
お車の場合…首都高速『扇大橋』出口より3分
電車の場合…日暮里・舎人ライナー『扇大橋駅』下車、西口より徒歩6分
※駅からは電柱案内板あり
『扇大橋駅』までは『日暮里』(JR/京成)または『西日暮里』(JR/地下鉄千代田線)から、「日暮里・舎人ライナー」に乗車。
バスの場合
コミュニティバス はるかぜ  『扇小学校北』下車、徒歩4分
『扇大橋駅』下車、徒歩6分
東武バス             『扇大橋駅前』下車、徒歩6分
都営バス             『江北橋下』下車、徒歩4分
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住所
〒123-0873 東京都足立区扇2-19-3
電話:03-3890-0967 FAX:03-3890-0989
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お問合わせ 
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